9/26 am9:00 アローラキュウコン→ホルード、パッチラゴンを命の珠、ナットレイの型を変更(以下には反映されていません)。
剣盾シングルシリーズ6の対戦環境
- 剣盾シングル・シリーズ6の環境は『電気→水→地面→電気』、もっと細かく言うと『パッチラゴン(を筆頭とした)→アシレーヌ→ドサイドン→パッチラゴン』で巡っている対戦環境となっている。では、何故アシレーヌとドサイドンなのか?
- 【水枠】が何故アシレーヌかというとパッチラゴン同士が対峙したとき、ほぼ逆鱗かダイドラグーンを選ばざるを得ない状況になるからである。
- 仮に逆鱗を先に相手に打たれて殴り負けたとしても、次も逆鱗を強制的に選択せざるを得ず(ダイマックスすら選択不可)、後続のアシレーヌのムーンフォースで倒せるからである。
- ちなみに逆鱗の1発目をアシレーヌでかわしてしまった場合はパッチラゴンサイドが拘りスカーフなどを持っていない限り、再度技選択ができてしまうが、ダイドラグーンをかわすこと自体に大きな意味がある。
- ダイドラグーンをかわしてもパッチラゴンサイドは再度技を選びなおせるが、ダイマックスターンを無駄にする。パッチラゴンミラーでほぼドラゴン属性の攻撃技しか選べない状況にし、アシレーヌに交代してダイドラグーンをかわし、そのあとドサイドンに交代してダイサンダーを無効化してダイマックスを枯らしてから、こちらのパッチラゴンにダイマックスを切ってすべてを破壊するという立ち回りがとれる。
- では、何故地面ポケモン枠がドサイドンになるのか?それはパッチラゴンがアシレーヌと対面したとき、ダイジェットやダイバーンを選択することが安定択にならず、ダイドラグーンかダイサンダーの究極の2択を迫らせることができるからである。控えている地面ポケモンがホルードやガマゲロゲ、トリトドンなどではダイジェットで安定してしまうのである。
- ちなみにアシレーヌと同じ属性のマリルリは、パッチラゴンやドサイドンとの相性はそこまで良くもない。なぜならば、物理と物理の並びになってしまうからである。そうなってしまうと鬼火の通りがよくなってしまったり、威嚇や力を吸い取る、持久力などで詰んでしまい易くなる。
- シングルバトルでは援護してくれる味方は隣にいないので、ジャンケン勝負になってしまう。そこでそれらの基本選出で出されても初手から出し負けないように草やドラゴン、そしてフリーズドライを覚えている氷ポケモンを当てる。また、弱点保険とダイマックスを駆使して既存の相性関係を逆転して勝つ。これがこの定番的な構築の基礎である。
- また、この三竦みの力関係は均等ではない。ドサイドンがアシレーヌと対面したときは圧倒的に不利になる。パッチラゴンではムーンフォースを効果抜群で受けてしまうので交代で対応することはできない。
- つまり、ナットレイを選出しないときはドサイドンを先発にしてはいけない。
- 電気×水×地面の基本選出のときは①パッチラゴンから先発で入り、アシレーヌとの有利対面となったとき、相手のドサイドンへの交代に合わせて②アシレーヌを交代(いわゆる釣り出し交換)することで試合を有利に進められる。
- 相手の【地面枠】がドサイドン以外の場合はアシレーヌでは圧倒的有利対面とは言い難いので、残りの3匹で対応しながら、パッチラゴンのダイジェットを通す。
- カツノリ君とルイピカさんは初代対戦の『サンダース→ラプラス→サイドン』の力関係を思い出してもらうとイメージしやすいかもしれない。この構築の残り3匹もまるでヒートロトムがマルマイン、ナットレイがナッシー、アローラキュウコンがルージュラに見えるかもしれません。笑。
レンタルパーティ『ていばん』
よく見かけるポケモンの寄せ集めで構成されたパーティ。よく言われるスタンダードパーティ。
【水枠】アシレーヌ
【技構成】ムーンフォース/熱湯/瞑想/身代わり
【持ち物】食べ残し
【特性】激流
- HP こうげき ぼうぎょ とくこう とくぼう すばやさ 実数値 177 71 135 146 136 94 努力値 172 0 228 0 0 108
- HPが16n+1(先制し続ければ身代わりを5回連続で繰り出せる)。
- A130のカビゴンの空元気を身代わりが75%の確率で耐える。
- 準速40族(ドサイドン)抜き抜き
- すばやさは準速ドサイドン抜き抜き。最近は遅いアシレーヌを抜けるようにして突破できるようにしている個体もちらほらいるらしい。
- HPは16の倍数(16×11=176)+1の177。先手で身代わりを繰り出し続ければ、身代わりを5回貼れる。ぼうぎょはほぼ特化で身代わりの物理耐久力は最大。(欠伸を覚えたカビゴンに多い)こうげき無振り(A実数値130)のカビゴンの空元気を75%の確率で身代わりが耐える。身代わりが耐えたら瞑想を積んで反撃する。反撃時に欠伸をケアできるダイフェアリーが使えるところも見逃せない。
- ムーンフォースは3割で相手のとくこうを1ランクダウンする強力な攻撃技。フリーズドライや雷を覚えたラプラスとの打ち合いにおいても大変重宝する。
- ただし、ミラーアーマー(アーマーガア)、負けん気(キリキザン、ウォーグル)や天邪鬼(ラランテス)などと交戦する場合はムーンフォースを無闇やたらと使わない方が堅実である。熱湯の火傷に期待するか、瞑想を積んでから倒す、ダイマックスして倒すなどでローリスクで立ち回れないかを常に考える。
- 熱湯より泡沫のアリアの方が威力は高いが、追加効果の3割火傷が強力。気合の襷を貫通して岩や地面ポケモンを倒したり、身代わり&瞑想で嵌められる範囲を拡げられる。また、凍り状態から脱出したり、パンクロックや防音などの影響を受けない。泡沫のアリアはギルガルドの身代わりに強いが、ギルガルドはどの技構成でも熱湯の火傷は厄介なので、それで全然十分である。
- 身代わりは時間稼ぎに使える。身代わりが場に出ていても身代わりを続けて押せば、ダイマックスしたパッチラゴンに先手で破壊されても時間稼ぎとして有効に働く。また、ダイアースやダイロックなどでとくぼうのあがったダイマックス状態のドサイドンのダイマックスターンを枯らしてから戦うことができる。
- フェアリーが付いているので持久力特性のバンバドロのボディプレスにも強い。
【地面枠】ドサイドン
【技構成】地震/ロックブラスト/剣の舞/炎のパンチ
【持ち物】ラムの実
【特性】ハードロック
- HP こうげき ぼうぎょ とくこう とくぼう すばやさ 実数値 217 211 150 x 75 66 努力値 212 252 0 0 0 44
- H267-B85のカビゴンを地震で2発、H267-B128のカビゴンを地震で3発で倒せる。
- A167の命の珠を装備した張り切り特性のパッチラゴンのDM逆鱗をステルスロック込みで1発耐える。
- A200の連撃ウーラオスの水流連打を1回耐える。
- 無振り45族(ローブシン、ガラガラ)抜き(実際はただのミラー意識)
- 【地面枠】の中だとガマゲロゲやバンバドロなどとの打ち合いに弱いが、ダイジェット、空元気を半減しつつ、ヒートロトムに強い点で世間(?)の評価が徐々に上がっている。
- 持ち物がラムの実である理由は、ヒートロトムを正面突破したいときの鬼火に対する保険である。また、カビゴンの欠伸対策にもなる。
- 他の地面タイプと違ってヒートロトムとナットレイの組み合わせに強い。
- ロックブラストはバタフリーの身代わりを破壊して追撃できるので、壁貼りオーロンゲ&眠り粉身代わり蝶の舞暴風のバタフリーの組み合わせに少し強くなる。ここでも眠り粉対策にラムの実が生きることになるが、オーロンゲの後攻の尻尾トリックで剥がされないように気をつけたい。
【草/鋼枠】ナットレイ
【技構成】ジャイロボール/タネマシンガン/ステルスロック/大爆発【持ち物】気合の襷
【特性】鉄の棘
- HP こうげき ぼうぎょ とくこう とくぼう すばやさ 実数値 181 160 151 x 137 22 努力値 252 252 0 0 4 0
- 特になし
- 氷に弱くない草ポケモンであり、草タイプミラーにおいてもカットロトムやルンパッパなどを除けば強い。
- アシレーヌの身代わり意識でタネマシンガンを採用している。5発当たればHB特化だろうが1発で落とせる。
- 大爆発は起点回避の手段。ナットレイは元々相手の身代わりやウルガモスの蝶の舞のような積み技で起点にされやすい。
- 気合の襷は炎ポケモンと対面してもステルスロックを無理矢理撒くことができる。炎タイプの攻撃技は連続攻撃技が存在しない(はず…)。瀕死になったあと、鬼火の所持している可能性のある炎タイプをアシレーヌで一旦対応し、相手の気合の襷及び頑丈を潰してパッチラゴンで全抜きできる体制を整えるために使う。
- ルガルガン、テラキオン、ワルビアルのような同じ気合の襷&ステルスロック持ちのポケモンとの打ち合いに強い。ただし、火炎珠→トリックのピクシーだけは辛いが、その場合は10万ボルトを持っていなかったり、天然でない可能性が高いので、アシレーヌの瞑想の起点にしていく。ステロして捨てろでOK。
- ちなみに上に挙げたルガルガンなどのように明らかに気合の襷を持たせてステルスロックをすることが目的だと考えられるポケモンと対面した時は、タネマシンガンで殴ってからステルスロックの方が良い。ステルスロックの本来の役割は気合の襷潰しであって、目の前に気合の襷をぶら下げたポケモンがいるにも関わらず、控えに気合の襷を持たせたポケモンがいるように考えてステルスロックを撒く必要はない。
- 気合の襷があることにより、ガラルヒヒダルマのフレアドライブにも強い。
【炎/(電気)枠】ヒートロトム
【技構成】ボルトチェンジ/オーバーヒート/トリック/鬼火
【持ち物】拘りスカーフ
【特性】浮遊
- HP こうげき ぼうぎょ とくこう とくぼう すばやさ 実数値 157 63 127 136 127 140 努力値 252 0 0 84 0 172
- 最速S75族(パッチラゴン・ウオノラゴン)抜き
- H182-D111のラフレシアをオーバーヒートで1発で倒せる。
- ナットレイが苦手とする数少ない草ポケモンのカットロトム(鬼火&祟り目型)に明確に強い。
- 型破りのドリュウズが不在故に地面弱点が被らないため、パッチラゴンと同時の選出も組み易い。
- ダイウォールが使えることで流行っている(と思われる)堪える&じたばた型のホルードに強い
- 拘りスカーフはパッチラゴンに鬼火を入れやすくなったり、アイアントに先手が取れるようになったりする。ねばねばネットの効果を受けない点も評価ポイント。
- ただし、連撃ウーラオスの前で無茶は禁物。少なくとも連撃ウーラオスはヒートロトムの電気属性の攻撃技に強くなく、交代に合わせて雷パンチを打てる余裕はないはずなのでアシレーヌに大人しく退くのがベスト。
【電気/(ドラゴン)枠】パッチラゴン
【技構成】電撃嘴/逆鱗/火炎放射/燕返し
【持ち物】弱点保険
【特性】張り切り
- HP こうげき ぼうぎょ とくこう とくぼう すばやさ 実数値 197 143 116 90 91 112 努力値 252 76 44 0 4 132
- S+1で最速S100族(リザードン)抜き
- パッチラゴンは弱点保険型を採用。すばやさ実数値は112。1.5倍で最速S100族(リザードン抜き)である。ただし、家電ロトムには先手を取られる可能性があるため、鬼火には気をつけること。極力家電ロトムの前でダイマックスを切ることを避ける。
- 火炎放射は特殊攻撃技なので張り切りの命中補正が乗らない。倒し損ねたナットレイを安定して倒せたり、コオリッポへの対応が楽になる。弱点保険でとくこうがあがるため、実は相性が良い。
【氷(補完)枠】アローラキュウコン
【技構成】ムーンフォース/フリーズドライ/オーロラベール/絶対零度
【持ち物】光の粘土
【特性】雪降らし
- HP こうげき ぼうぎょ とくこう とくぼう すばやさ 実数値 151 64 98 128 121 177 努力値 20 0 20 212 4 252
- A182のウーラオスのインファイトを1発耐える。
- 最速
- アシレーヌを筆頭とする水ポケモンはヌケニンで止まるため、雪降らしの霰でヌケニンの選出を牽制できる。
- 地面ポケモンの中でも突破力の高いガマゲロゲのすいすいを天候を書き換えて解除できる。
- アシレーヌに対面で殴り勝てるホルードや、パッチラゴンにカウンターを仕掛けてくるウーラオスの気合の襷を霰で潰すことができる。
- 疑似的ではあるが、フェアリータイプなのでパッチラゴンミラーのときにアシレーヌと同じような立ち回りがとれる。
検討中
- リザードンから命の珠が消えたため、ASパッチラゴンに持たせてもOK。命の珠はダイマックス時は反動ダメージが実質1/20しか入らないお得なアイテム。
- 命の珠パッチラゴンのドラゴンクローなら逆鱗を打つ必要がなくなる。カバルドンがいなくなったのでアリ?
- アローラキュウコンが瞑想アシレーヌと対峙したときに絶対零度以上に起点回避のできる技(アンコールや吠える)などが欲しい。そうでなければ瞑想と身代わりでやや有利なゲーム展開に持っていかれてしまう。ムーンフォースを切りたいところだが、ウーラオスには弱くなる。